奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.9.21掲載  コラム「而今」
 衆参両院は16日の本会議で、菅義偉前官房長官を第99代首相に選出した。同日、新内閣の陣容を決定。引き続き新型コロナウイルス感染症対策と、戦後最大の落ち込みとなった経済の再生が期待される▼経済対策については県を始め、各自治体独自でも展開している。そんな中、12日に奈良市の仲川元庸市長が発起人になり、田原本町、吉野町、明日香村の4市町村での観光連携による意見交換会が行われた▼この連携は新型コロナの感染拡大で海外や県外からの観光客が減少する中で、近場の人たちをターゲットにした「マイクロツーリズム」に取り組むというもの▼仲川市長は「それぞれの個性をつなぐことで、地域の魅力をより感じるものにしたい」とコメントしているが、今後の展開については現時点では何も決まっていない▼関係者からは「動き出すにしても予算を付ける来春以降になる。先行きが見えていない今の段階で何をしたいのか見えない」との声もある。来年の市長選を意識するあまり、パフォーマンスに急ぎ過ぎていなければ良いが。(梅)
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