奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.4.12掲載  コラム「而今」
 新型コロナウイルスが再び猛威を振るっている。県内の感染者数は増加の一途。隣接する大阪府は7日、過去最高の878人を記録。それと比例するように県内も過去最高の感染者数をマークした▼荒井正吾知事は県民に対して、大阪府内での飲食を自粛するよう呼び掛け。しかし「まん延防止等重点措置」の適用には慎重。一方の奈良市の仲川元庸市長は県が国に対して同措置の適用を要請するよう求めた▼双方で新型コロナの拡大を止めるための対応や考えに違いがあるようだが、2つの意見、これらは県民に対して不安感を抱かせはしないか▼再びの感染拡大の中、国は是が非でもオリンピックの開催にはこぎつけたいようだ。全国各地で行われている聖火リレーは観衆が集まり、混乱のケースも。ここにメディアが押しかけ、カメラを回す…。▼大阪府は7日、聖火リレーの中止を決めた。これは英断との評価もある。外出、飲食などさまざまな経済や生活活動の自粛を求めながら、オリンピック開催へ―。このダブルスタンダードには付き合いきれない。   (包)
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