奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.10.11掲載  コラム「而今」
 スウェーデンの架空の村の夏至祭りを題材にした映画「ミッドサマー」は、村全体が古代の宗教を信仰し、独自の儀式やしきたりを描く。村に訪れた民俗学を専攻する学生らが、生贄になるなど、狂気的な描写で話題になった▼民間シンクタンクが調査し、全国47都道府県の魅力をランキング化する「都道府県魅力度ランキング2021」がこのほど発表され、奈良県は昨年の7位から9位に順位を下げた。毎年話題に上る同調査だが、昨年40位、今年44位の群馬県はカンカンにお怒り…▼群馬県の山本一太知事は「順位が下がった理由は判然としていない。法的な措置も検討させていただく」と怒りあらわ。群馬県が受けた不利益をどう証明するのか見ものだ▼しかしながら、このランキング発表を受けて知事が怒りをコメントし、群馬県が全国的なニュースに取り上げられたのも事実。ただ「法的措置」とは穏やかではない▼国の文化を発信する日本のスウェーデン大使館は夏至祭りの日にSNSで「映画の影響は大きいね。頑張って忘れて」と粋な投稿。これくらいの遊び心も持っていたい。  (染)
menu
information