奈良県内の政治経済情報を深掘

2022.1.17掲載  コラム「而今」
 今年は、4月から改正民法が施行され、18歳が「成人」となる特別な年である。全国で220万人を超える若者が大人の仲間入りをする▼当然、目がいくのが今夏に実施される参院選への若者の政治参加。既に平成28(2016)年の参院選から18歳以上が投票できるようになっている▼昨年10月の衆院選では、SNSで若者に投票を呼び掛ける運動が功を奏し、投票率が上がるきっかけになった。ということは、ネットを使った選挙運動を柔軟に認めていくことでもある▼これまでの18歳は、親の同意のもとで契約し、スマホなどの使用が可能だった。そのためか、自分の意思で決めることが遠ざかっていたかのようにも取れる▼新型コロナの感染拡大で、若者にも自分の生活と政治の動きの関連性が見えやすくなった。「何とかしなければ」との思いが、政治を動かすことに気づいたはずだ▼国政選挙は今後間違いなく、SNSや動画配信でモノ言う若者が増えるに違いない。岸田文雄首相の「聞く力」を大切にする政治に応え、積極的な投票行動に期待したい。    (寺)
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