奈良県内の政治経済情報を深掘

2024.2.12掲載  コラム「而今」
 「お水取りが終わると暖かくなる」という言葉もどこ吹く風、奈良の気温は19度を超え、4月並みの暖かさになった。また気象庁の週間予想で最高気温が20度を超える日も▼陽気な中、若者の話題を聞いた。「マルハラ(マルハラスメント)」というもので、LINEで送る文末に句点を付けると、怒っていると受け取られるそうだ―。最近、この国の国語はどのように教えられているのだ▼ハラスメントという言葉は、性的嫌がらせを意味する造語「セクシャルハラスメント(セクハラ)」がアメリカから入ってきて、平成元(1989)年に新語・流行語大賞に選ばれたことで爆発的に広がった▼今では何でもかんでも後ろに「ハラ」をつけさえすれば、強く非難を訴えることができる便利な言葉に。今回の「マルハラ」のような若者の造語自体が「ハラ」の薄っぺらさを、さらに助長している▼若者言葉が理解できなくなると老いを指摘されるが、正直わかりたくもない。句点なし、時間無制限で説教くれてやろうかと思うが、それはなんやらのハラか。ハラハラ。     (梅)
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