奈良県内の政治経済情報を深掘

2024.3.4掲載  コラム「而今」
 個人や企業が不特定多数に対し寄付を募るクラウドファンディングは、資金調達だけでなくPRの手法としても活用されている。また県内ではスポーツチームの赤字補填にも使われる始末▼主にクラウドファンディングでは、寄付をしてくれた人に対してリターン品を用意。双方にメリットのある仕組みになっている▼先日、五條市のメガソーラー建設で県が説明会を実施。山下真知事は「知事選で公約に掲げ、県民に選ばれた。民主主義というのは多数の意見に従って政策を決めていく制度」などと語った▼土地売買契約では「防災拠点の用途でなければ売らない記載はない」の発言や、メガソーラー建設を防災拠点建設に置き換える場面もみられた▼山下知事は現在も自身のホームページで「県政に対話と共感」を掲げる。しかし他の県事業に対しても「県が決めること」と独善的な発言も▼公約で県民に選ばれたとはいえ、五條市だけでみると知事選での得票率は12市で最低の28・8%しかない。五條市民の理解を得るための対話と共感を山下知事に求めたい。   (梅)
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