2025.5.28掲載 コラム「而今」
環境省が昨年公表した「食品ロスの発生量の推計値」では、SDGsが開始された平成28年度から令和4年度で、事業系が約27%減、家庭系が約19%減。既に事業系で目標に達している一方、家庭系ではあと約20万㌧減らす必要があるとした▼県は「食品ロスポータルサイト」を開設し、捨てられがちな野菜の部位の食べ方や、食べ残さないための方法を発信▼各自治体では、家庭で余っている食品を寄付する「フードドライブ」、福祉施設や子ども食堂などに提供する「フードバンク」に取り組む▼そうした中、物価高騰は今も続いている。各自治体が支援策を講じているが、支援にも限りがある。また国が備蓄米を放出したが、国民が期待した価格低下効果が現れず、コメ売り場では、購入を悩む人の姿が今も見られる▼江藤拓前農林水産大臣が「コメは買ったことがない」などと発言した責任を取り、辞表を提出。後任に小泉進次郎氏の起用が決まった。「コメ担当大臣」として取り組むらしい。〝高騰〟させたレジ袋は期待するだけの効果があったのだろうか。(梅)