奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.1.6 正月号

十津川大水害を乗り越え 北海道移住・開拓から130年

 明治22(1889)年8月19日、吉野地方は1000㍉を超えたであろう豪雨が襲い、死者249人、流出・全壊家屋565戸を出した十津川大水害。1カ月足らずで村民の北海道移住が決定。641戸、2667人が発生から2カ月後には北海道へ向けて出発した。厳寒の中、雪解けを待って石狩川を渡り現在の新十津川町へ。それから苦難を乗り越え、開拓が本格的に始まった。あれから今年で130年。新十津川町は奈良県を「母県」、十津川村を「母村」と呼ぶ。綿々と受け継がれる交流。平成23(2011)年の紀伊半島大水害の際には、多額の義援金集めや物資搬送などに活躍した新十津川町。母村の更谷慈禧(よしき)村長には災害の歴史を振り返っていただきながら、村政へかける思いなどを語ってもらった。

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