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2020.6.28

宇陀市長選 刷新選んだ市民、新人の金剛氏が初当選

 前市長の失職に伴う宇陀市長選は28日に投開票され、新人で元県職員の金剛一智氏(63)=自民、国民民主、立憲民主推薦=が1万625票(得票率=65・55%)を獲得し、5396票(同=33・29%)を獲得した前市長の高見省次氏(60)を大差で破り、初当選を果たした。投票率は前回の72・77%を下回り、62・81%。市政の継続か、刷新かが争点になった市長選で市民は刷新を求めた。(票数は速報)

 同市榛原條楽の金剛陣営には、投票が締め切られた午後8時から続々と支持者らが集まり吉報を待った。午後10時ごろ、第二回目の開票速報で大差がつくと歓声が涌いた。田野瀬太道衆院、堀井巌、佐藤啓の両参院、県内市町村の首長 宇陀市議11人らをはじめ500人以上で万歳。金剛氏は「知名度のないわたしを押し上げてくれて本当にありがとうございました。宇陀市は多くの問題を抱えています。明日からその解決に向けて全力でぶつかってまいります。皆さんと一緒に未来の宇陀市を作ってまいりましょう」と述べた。
 一方、同市榛原天満西の高見陣営では、午後10時10分ごろに姿を見せた高見氏が約50人(陣営発表)の前で「厳しい選挙になると思っていたが、大差で敗れる結果になった。これが現在の宇陀市と民意を受け止め、今後は新たなリーダーの元で宇陀市の発展、生活の向上が進められていくことを願っている」と敗戦の弁を述べた。



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